申告書作成初心者は、まずこの本を買って手元に置いておけーーー!!!
今回紹介したいのはこちらの本!!
こんな人におすすめ
こんな人におすすめです。
- はじめて申告書を作成する新人
- 前期の申告を転記して満足している新人
- 申告書をレビューする側で間違えられない先輩
ひとまず入社時にSTEP式を手元に置いてください
ひとまず入社時に最新のSTEP式を手元に置いてください。
(相続税は事務所によってはまだ早いので、まずは法人税と消費税の2冊)
一般的な内容の申告書はこの本でほとんどカバーできます。
逆にいうと特殊論点は記載されていないので、一通り申告書を作成した職員の方には物足りないと思います。
でもお世辞抜きに、新人は全員この本を持って欲しいと思う有能な本です。
私自身手元で確認できたおかげで救われた一人です。
本に記載されているSTEP1.2.3…に従えば申告書が出来上がります。
このSTEP式の本がすごいのは、決算時(申告書作成時)だけではなく、日常業務で注意すべき論点までフォローしてくれているところです。
辞書代わりに使ってしまう分、日常業務に関する所は読み飛ばしがちですが、ちゃんと読み込んだら税法の基礎知識が身について、1つ上の先輩なんて簡単に追い越せますよ。
それぞれの特徴について簡単にご紹介します。
STEP式 法人税申告書の作成手順
・申告書を作成する前に、会計を締める作業が重要です。科目内訳明細書の記載方法の紹介と併せて、会計チェックポイントも確認できます。
・それぞれの別表ごとに記載の方法が例示されています。会計の数字を別表のどこに転記すればいいのか一目瞭然です。
また別表数値が、他のどの別表に反映されていくのかも確認することができます。
地方税や概況書、適用額明細書の作成手順まで網羅してくれていて、わかってるなぁと感動します。
・個別論点も実はカバーしてくれています。
毎年改正が入るような税額控除の別表や、赤字法人、分割法人、修正申告、解散法人まで…。
STEP式 消費税申告書の作成手順
・消費税の概要、申告書の作成手順といった基礎的内容はもちろん充実しています。
ぶっちゃけ消費税申告書ってシステムで自動作成できるから、実は内容わかっていないケースも多いのではないでしょうか?
この本でどこから取ってきている数字なのか確認できます。
・日常業務編はよく見る取引を取引ケースや科目別に消費税区分を記載して紹介してくれています。
これがまた、なかなかいい。
固定資産の譲渡のとき売却益だけに税区分いれてませんか?
自動車リサイクル預託金の購入時、中古売却時、廃車時の取扱いまで完璧に。
・修正申告書の作成、届出書の記載サンプルまでフォロー。
いざという時の修正申告の作成も紹介してくれています。
消費税関連の届出書の記載サンプルまであるので、これの通りに記載して提出してください。
STEP式 相続税申告書の作成手順
・相続税の概要はもちろん、収集すべき資料とその取得方法まで記載してくれています。
相続は資料がいかに効率よく集められるかが大切なので、流れだけでも理解できていると良いと思います。
・準確定申告、贈与税申告書の作成手順までカバーしてくれています。
贈与税なんかは確定申告時期にも出てくるので、繁忙期前に見ておけるとスムーズです。
・相続税申告の財産評価方法と併せて、収集した資料の見方と、資料から別表へ記載する手順が書かれています。
相続は奥が深すぎて専門の事務所にお願いするのが1番良いと思ってしまいますが…クライアントから相続が発生してしまうこともあるので、その時に対応できる自分でありたいですね。
今でもたまに開いて確認しています
税法は毎年改正が入るので、STEP式も改定版が出版されます。
でもこの本は毎度購入するというより、数年に1度買い換えるペースで、手元の本を辞書代わりに使いまわす感じで良いと思います。
(2、3年後は改正内容の把握が追いつけているので、そこだけ自分で読み替えていけばOK。もちろん最新版で確認したい場合は毎年購入しましょう!)
新人1年目はこの本とにらめっこしながら、本に書き込みをして、自分なりの申告書作成手順を作り上げていました。
ただ1点、残念なことに所得税(確定申告)の申告書作成手順については、現在STEP式が発刊されていません…。
相続税の手順が確か令和3年くらいから発刊されたので、この勢いで所得税もお願いしたいです。
ちなみに、所得税(確定申告)の申告書作成手順にあたると考えている本はこちらです。
この本も基本が網羅された良い本なので、確定申告が本格化する前に手元に持っておきたいですね。
上記の本を揃えて、法人税・消費税・相続税・所得税の申告書を自信を持って作れるようになりましょう!
(私はいつになってもビクビクしながら作っていますけど…)