『鶴の恩返し』の鶴の「食費」は経費になる?
え?質問から困惑です…!高橋先生!
今回紹介したいのはこちらの本!!
桃太郎のきびだんごは経費で落ちるのか?-日本昔話で身につく税の基本 (高橋創・井上マサキ)
こんな人におすすめ
こんな人におすすめです。
- 物語形式で税金の基礎を学びたい方
- タイトルからして惹かれる方(え、惹かれない人います?)
- 確定申告の現実逃避をしたい方
もうタイトルから気になり過ぎますよね!
きびだんごが経費になるかなんて考えたことない…!
しかもネタに走ってるだけかと思いきや、思いのほか真面目な勉強になる本なんです…。
著者の高橋先生は新宿ゴールデン街で「確定申告酒場」を開催される等、少し異色の税理士先生。
そんな愉快な先生が、小さい頃から馴染み深い日本昔話を税金の面から考えるなんて、興味があるに決まってるじゃないですか。
個性豊かな昔話の登場人物が、真面目に自分たちの税金について相談をしてきます。
改めて「桃太郎のきびだんご」が経費になるかですが…そもそも桃太郎は「盗まれたものを取り返しただけなのに、税金を取られるんでしょうか?」
若手税理士職員さんは、税法の概念を意外な展開から説明してくれるので、勉強になると思いますよ。
ここで問題!
さて、そんな気になる本から一つ問題です!
『鶴の恩返し』の反物の売却金額には税金がかかりますが、上質な羽根を生み出すための鶴の世話にかかった「食費」は経費になるでしょうか?
答えは…「経費にはなりません!」
「(以下抜粋)反物を織ったのは鶴の意思であって、あなたが反物を織らせるために食事を与えたわけではない。つまり、鶴の食事と反物には因果関係はないんです。」
確かに…おじいさんは反物を織らせるために鶴を助けてあげたわけではないですしね。
『鶴の恩返し』では所得税の話でしたが、相続税や贈与税も昔話の癖の強い仲間達と共に学ぶことができます。
各物語の最後のコラムには、実用的な税金解説が付いているので、税金の基礎勉強もばっちりです。
ささっと読める内容なので、仕事の息抜きに読んでみてはいかがでしょうか?