【転職税理士が解説】会計事務所を辞めたい!後悔しないための転職完全ガイド

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会計事務所 辞めたい 転職

こんにちは!都内のフルリモートの税理士法人に勤務している税理士むたと申します。

この記事を読んでいるあなたは、「このまま、この会計事務所で働いていていいのだろうか…」と今の職場から転職を考えていらっしゃるのではないでしょうか。

私自身、常時残業があるブラック税理士法人で3年半働き、繁忙期には終電を逃してタクシー帰りをするような日々を経験しました。その職場では、成長はさせてもらったものの、心身ともに疲れ果て、せっかく合格した税理士資格を投げ出してしまうくらい税理士の仕事が嫌になっていました…。

勤務税理士むた

正直、こんなしんどくて、給与も安いなら、税理士業務なんてクソだなと思ってました。

しかし、何気なく登録した転職エージェントで、キャリア面談をしたことにより人生が好転

自分の職場をはじめて客観視することができ、世の中にはもっと働きやすい職場がたくさんあることを知りました。

今思うと視野が狭いなと思うのですが、当時は独立しない限り、税理士や会計事務所職員の働き方は『激務の低賃金』しかないと考えており、サラリーマンなら税理士業界なんているもんじゃないと本気で後悔をしていました。

しかし、現在は自由な働き方ができるフルリモート・フルフレックスの税理士法人へ転職を成功することができています。自由な時間に働くことができるため、朝早くに仕事を始めて、週に1回平日夕方から習い事をしています。

こんなに平日を充実させて、かつ、朝に満員電車に乗る必要がない生活が待っているなんて、当時は考えたこともなかったです…。

転職して本当に人生が変わった経験から、まだ転職を考えていない人も含めて、みんなに一度キャリア面談をしてみてほしいと思い、このブログを運営しています。

転職後も、今の職場を離れるつもりはないですが、キャリアの棚卸しのために、半年に1度のペースでキャリア面談を継続しています。

この記事は、単なる転職ノウハウをまとめたものではありません。

私が実際に経験した「辞めたい」という衝動的な感情の整理から、具体的な転職活動の進め方、前の職場と揉めずに円満退職する秘訣、そして最高の形で次のキャリアをスタートさせる方法まで、あなたが今まさに知りたいであろう全ての情報を、私自身のリアルな体験談とともにお伝えします。

今悩んでいるあなたのために、「後悔しない転職」を成功させるための完全ガイドになるように書きましたので、お付き合いいただけますと幸いです。

この記事を書いた人: 勤務税理士むたの自己紹介
目次

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勤務税理士むた

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【マインド編】会計事務所を辞めたい!その本心は?

「今の会計事務所を辞めたい!!」少しでもそう思ったら、まずは自分自身の心と向き合ってみましょう。

このステップを疎かにすると、仮に転職したとしても、「思っていたのと違った…」と、同じ過ちを繰り返すことになりかねません。まずは自分の声に耳を傾けてみましょう。

なぜ、あなたは会計事務所を辞めたいのか?

「辞めたい」という感情は、非常に強力ですが、その正体は意外と曖昧で複合的です。
「給料が低い」「残業が多い」「人間関係が辛い」…あなたの辞めたい原因を、手始めに文字にして並べてみましょう。

誰に見せるわけでもないので、綺麗にまとめる必要はありません。思いついたことを書きだしてみてください。

例:恥ずかしくて給与明細を恋人に見せられない。繁忙期になると週末の予定が立てられない。あの人の顔を見るのが嫌だ。職場が狭くて居心地が悪い。もっと勉強時間を確保したい。…など

文字にすることで、あなたが日ごろ感じているストレスを、客観的に見ることができます。

意外とモヤモヤしていることって、自分では正体を認識できていないものです。まずは「自分はこう感じているんだ」と一つずつ意識することが、改善の一歩です。

なんかよくわからないけど、今の仕事は嫌なんだ!!』では、子供の駄々と変わりません。

自分は何が仕事上で嫌なのか。辞めたいと思う理由を、ここでしっかりと整理させておきましょう。

勤務税理士むた

私の場合は、「こんな残業多いのが当たり前の職場にいたくない」「プライベートを大切にする姿勢を認めて欲しい」「仕事の選択権を与えて欲しい(NOというのが許されない職場だったので)」とかでしたね。

転職で本当に手に入れたいものは何か?

不満を書き出す作業が終わったら、次は未来に目を向けます。実は、あなたの不満の裏側には、あなたが本当に望んでいる「理想の働き方」が隠されています。

「残業が多いのが嫌だ」 → 「平日の夜や週末など、プライベートな時間を大切にしたい」

「給料が低いのが不満だ」 → 「自分のスキルや貢献度に見合った、正当な評価と報酬が欲しい」

「単純作業ばかりで成長できない」 → 「資産税や事業承継など、特定の分野の専門性を磨ける環境で働きたい」

よく就活生が、短所を長所に言い換えるといった作業をしますが、それと同じこと。ネガティブな感情をポジティブな目標に変えていきましょう。

作業としてはこうです。

① 先ほど書き出した「辞めたい理由リスト」を眺めます
② それぞれの不満を、ポジティブな「こうだったら良いな」という言葉に変換していきましょう
③ 変換した「理想のリスト」の中で、あなたにとって「これだけは絶対に譲れない」と思うものにTOP3の順位をつけてみてください。

このTOP3こそが、あなたが転職の際に大切にすべき指針となります。

転職の指針(軸)を持っている人は、軸がブレない限り、転職活動で目移りしたり、間違った選択をしたりする可能性はぐっと低くなります。

軸がなくて、「なんとなく転職活動」をしてしまうと、目先の給与に目移りしてしまい、激務から抜け出せないといったような事態になります。「何のために転職したのかわからない転職」なら、しない方がいいくらいです。

勤務税理士むた

私の場合「(残業が少なく)プライベートを大事にしたい」が最も転職で叶えたい目標でした。

「辞める」は逃げじゃない。

いまだに「石の上にも三年」という言葉を持ち出す所長もいます。「ここでやっていけないなら、他でも通用しないよ」とか。

そんな所長(雇用主)にとって、耳ざわりのいい言葉なんて無視です。

あなたの人生はあなたが守ってあげるしかありません。あなたの心と体を壊してまで、しがみつくべき場所など、この世のどこにもありません。

逆に、自分には過酷な環境だとわかっているのに、そこに居続けるのであれば、それはあなたがしている選択です。あなたの人生において、所長は何にも責任は取れないのですから。

「辞める」ことは、決して「逃げ」ではありません。それは、あなたの貴重な人生とキャリアを守り、未来をより良い方向へ転換させるための「戦略的撤退」と考えましょう。

勤務税理士むた

私は自分がした「戦略的撤退」を、我ながら評価していますよ。

【準備編】会計事務所の転職活動の始め方

自分の転職の軸がわかったら、いよいよ具体的な準備に入ります。

転職活動は、いわば「情報戦」です。正しい情報を集め、自分という商品を魅力的に見せるための「武器」を磨き上げることが、成功への近道となります。

あなたの市場価値は?まず「自分」を知る情報収集

いきなり求人に応募するのは、武器も持たずに戦場に飛び込むようなものです。まずは、「今の自分は、転職市場でどのくらいの価値があるのか?」を客観的に知ることから始めましょう。

①税理士・会計事務所特化の転職エージェントへ複数登録する

転職エージェントは、大手総合転職サイトではなく、『税理士・会計事務所特化型』のところに登録することをおすすめします。専門性が高く、質の良い求人が集まっているからです。

よく聞く「リクルートエージェント」や「doda」は、会計事務所特化ではないので、会計事務所の特徴や働き方を担当者が知りません。
キャリア面談をしても、話が通じないこともあり、時間の無駄なので、有名だからといってCMの転職エージェントに登録するのはやめましょう。

また、業界特化の転職エージェントは、取り扱う求人やサポート内容に異なる特徴があります。

そのため、1社に絞らず複数登録することで幅広い求人と情報が手に入ります。担当者との相性もあるので、本気で転職する場合には、必ず複数社(多くても大変なので2~3社)活用しましょう。

ひとまず「市場価値を知りたい」「キャリア相談したい」との意図でしたら、自分の特徴にあった転職エージェントへ1社登録してみてください。

ちなみに、私が実際に利用したうえでおすすめする転職エージェントは下の3社です。

スクロールできます
【比較表】会計事務所向け転職エージェント
【MS-Japan】ヒュープロ】ミツプロ】
MS-Japanヒュープロミツプロおすすめ
転職エージェント

【 4.8 / 5 】

【 4.6 / 5 】

【 4.3 / 5 】
総合評価
士業
管理部門
会計事務所
税理士法人
会計事務所
税理士法人
得意分野
高年収が多い公開求人数NO.1ホワイト求人特化特徴
20代~50代
経験者向け
20代~50代
未経験OK
20代~30代
経験者向け
対象者
約 2,000件約 6,000件約 400件会計事務所
求人数
求人の質が良い
高年収が狙える
求人数NO.1
未経験OK
ホワイト求人厳選
離職率が低い
良い点
未経験求人少なめ地方求人少なめ保有求人は少ない悪い点
公式サイト
勤務税理士むた

ポイントは、「情報収集のため」と割り切って、気軽に登録してみること。 どんな事務所が、どんな人材を、どれくらいの給与で募集しているのかを眺めるだけでも、あなたの市場価値がぼんやりと見えてきます。

②転職エージェントを「無料のキャリア相談相手」として使い倒す

転職サイトに登録すると、多くの場合、転職エージェントから面談のオファーが来ます。「まだ辞めると決めたわけじゃないし…」と躊躇する必要は全くありません。むしろ、積極的に面談を受けましょう。

転職エージェントは、あなたの「無料のキャリア相談相手」です。私も最初はめんどくさいなと思っていましたが、実際に5社以上のエージェントと面談し、第三者からみる商品価値としての自分を知ることは、今の職場に巡り合う上でとてもいい経験でした。

客観的な強みのフィードバック: 自分では当たり前だと思っていた業務経験が、実は市場価値の高いスキルだと教えてもらえた。

非公開求人の紹介: 転職サイトには掲載されていない、クローズで募集している優良なホワイト事務所の求人を紹介してもらえた。

リアルな業界情報の提供: どの分野の税理士業務が発展性があるか、業界内の評判はどうか、といった生々しい情報を得られた。

エージェントとの面談は、あなたの市場価値を測る絶好の機会です。複数のエージェントと話してみて、一番親身になってくれて、相性が良いと感じる人を見つけるのがおすすめです。

👇 転職エージェントのキャリア面談のメリットについては、こちらの記事へ

勤務税理士むた

面談時間も転職エージェントによってまちまちなので、60分しっかり面談してほしい人はMS-Japanがおすすめですよ。私もとても丁寧に対応いただいたので、推しエージェントです。

スキルの棚卸しと職務経歴書・履歴書

情報収集と並行して進めたいのが、転職活動における最重要書類である「職務経歴書」「履歴書」の作成です。これは、あなたという商品を売り込むための第一関門であり、その出来が書類選考の通過率を大きく左右します。

「自分には、アピールできるような特別な実績なんてない…」 多くの人がそう思い込みがちですが、それは大きな間違いです。

担当社数:20社
クライアントの規模・業種:売上3,000万円〜5億円の中小企業(製造業、IT、飲食など)
使用ソフト:弥生会計、勘定奉行、freee、MF、達人シリーズ
業務内容:月次監査、決算・申告書作成、年末調整、償却資産税申告…
その他:修正申告の対応経験あり、税務調査の対応経験あり、一般社団法人の経験あり

これらも、全てがあなたの立派なスキルであり、経験です。大切なのは、「何をやってきたか(What)」だけでなく、「どのように貢献したか(How)」や「その結果どうなったか(Result)」を具体的なエピソードや数字で示すことです。

(Before) 担当先の月次決算を担当していました。

(After) 担当先20社のうち、特に資料提出が遅れがちだった5社に対し、クラウド会計ソフトの導入と経理フローの改善を提案。結果として、月次決算を平均5営業日早期化することに成功し、社長が迅速な経営判断を下すためのサポートを実現しました。

このように、具体的なアクションと結果を盛り込むことで、採用担当者はあなたが活躍する姿をイメージしやすくなります。

そんなこと言われても、自分で「職務経歴書」「履歴書」を書き上げる自信がない…。

そんな方も大丈夫!!

自分では気づけないスキルの棚卸しも、職務経歴書・履歴書の作成、添削も、全て無料で転職エージェントが手伝ってくれます。

自信のないことは全てプロにお任せしてしまいましょう。
逆にいうと、無料で協力してくれる転職エージェントを味方に付けずに転職をすることは、かなり無駄なことともいえます。

【実践編】理想の会計事務所の見つけ方

自分の転職軸を固め、市場価値を把握できたら、いよいよ本格的な転職活動です。

ここからは、数ある求人の中から、あなたにとっての「理想の事務所」を見つけ出し、内定を勝ち取るまでの具体的なステップを解説します。

求人票の裏を読む!「ホワイト事務所」を見抜く5つのチェックポイント

求人票には、その事務所の「体質」が透けて見えます。給与や業務内容だけでなく、以下のポイントを注意深くチェックすることで、「ブラック事務所」を回避する確率を格段に上げることができます。

①「みなし残業時間」の罠
給与欄に「月〇〇時間分のみなし残業代を含む」という記載はありませんか? みなし残業時間が多い(例えば45時間など)場合、それが常態化している可能性があります。逆に、みなし残業制度がなく、残業代が1分単位で支給される事務所は、勤怠管理がしっかりしている証拠です。

②「年間休日125日以上」は最低ライン
完全週休2日制(土日祝休み)の場合、年間休日は約120日です。これに夏季休暇や年末年始休暇が加わると、125日以上になるのが一般的。「年間休日120日」などと書かれている場合、祝日出勤がある可能性などを疑いましょう。

③「教育・研修制度」の具体性
「研修制度あり」という曖昧な言葉ではなく、「入社後3ヶ月間のOJTプログラム」「週1回の所内勉強会」「外部研修費用補助制度あり」など、具体的な記述がある事務所は、人材育成に力を入れている証拠です。

④「社員の写真やインタビュー」から見える雰囲気
求人サイトやHPに掲載されている社員の写真が、笑顔で生き生きとしているか。社員インタビューの内容が、やらされ感のある定型文ではなく、リアルな言葉で語られているか。こうした情報から、事務所のカルチャーや風通しの良さを推し量ることができます。

⑤「退職金制度」の有無
意外と見落としがちですが、退職金制度の有無は、社員を長期的に大切にしようという意思の表れです。中小企業退職金共済(中退共)などに加入しているか、チェックしてみましょう。

これらのポイントを総合的に判断し、あなたの「転職の軸」に合致する事務所に狙いを定めて応募していきましょう。

面接は見極めの場

書類選考を突破したら、次はいよいよ面接です。面接は、あなたが一方的に評価される場ではありません。あなたもまた、「この事務所は、自分の人生を賭けるに値する場所か?」を見極める場です。

少し聞きづらいとは思いますが、「どんな人が辞めていますか?」「残業や休日出勤の実態は?」など、具体的で踏み込んだ質問をすることで、職場の本音を引き出せます。

勤務税理士むた

面接官が質問に曖昧に答えたり避けたりしたら…、その部分に問題がある可能性が高いため、慎重に判断しましょう。

下記は、面接時に質問しておきたいチェック項目になります。
うまく活用して、職場の本当の姿を見極めましょう!

チェック項目確認ポイントなぜ重要か具体的質問例
離職率・定着率①過去1〜3年で退職者が多くないか
②新人がすぐ辞める、職員の入れ替わりが激しいなどの口コミはないか
高い離職率は職場環境の問題サイン。入社後のストレスリスクを予測できる。「過去1年の退職者は何名ですか?」
「新人が定着しやすい仕組みはありますか?」
面接時の印象①上司・所長の態度は威圧的でないか
②質問に対して曖昧な回答をされていないか
③面接中の雰囲気が緊張やピリピリ感で固まっていないか
面接時の空気で違和感があると、入社後もギャップを感じる可能性が高い。「業務で困ったときはどのように相談すれば良いですか?」
「部署間で連携はどのように取っていますか?」
残業・休日出勤のルール①残業の目安や繁忙期対応が明確か
②休日出勤の有無や頻度が説明されているか
③残業代や手当の支払い方法が明示されているか
不透明なルールは長時間労働・過重負担の原因になりやすい。「繁忙期の残業時間は平均どのくらいですか?」
「休日出勤の手当や振替休日はどうなっていますか?」
業務内容・担当範囲①担当業務や顧客規模が明確か
②教育・サポート体制は整っているか
③入社後に業務内容のギャップがないか
曖昧な業務範囲はストレスやミスにつながる。成長機会の偏りも防げる。「入社後の最初の担当業務はどのような内容ですか?」
「教育やOJTの仕組みはありますか?」
口コミ・評判①口コミやSNSでの評判を確認
②「人間関係が悪い」「残業が多い」「給与が低い」など共通指摘がないか
③評判が悪い場合、改善の兆しがあるか
複数の情報源で同じ問題が指摘されている場合、構造的な課題である可能性が高い。「実際に働いている社員の声や改善事例はありますか?」

幸せな悩みを、最高の選択に。複数の内定、究極の選択法

転職活動が順調に進むと、複数の事務所から内定をもらえる、という嬉しい状況が訪れるかもしれません。しかし、これは同時に、あなたの人生を左右する大きな決断を迫られる瞬間でもあります。

給与、勤務地、業務内容、福利厚生…比較すべき項目はたくさんありますが、最後に立ち返るべき場所は、あなた自身が定めた「転職の軸」です。

あなたが一番大切にしたかったものは何でしたか?

  • プライベートの時間ですか?
  • 給与のUPですか?
  • 特定の専門性ですか?
  • それとも、一緒に働く「人」の雰囲気ですか?

条件面を比較検討した上で、最後は「自分がこの事務所で、生き生きと働いている姿を想像できるか?」という、自分の直感を信じることが大切です。

私も今の職場は、面談時に「内定出たらココで働こう」と直感的に思いましたからね。

ここでの重要ポイントは転職の軸をぶらさないこと。「プライベートの時間」が欲しいはずなのに、目先の「年収の良い方」へ傾いてはいけません。「転職の軸」を無視した転職は、短スパンでまた転職したくなってしまいますよ。

👇 ホワイト税理士事務所への転職方法は、下記でも記載しています。

【退職交渉編】「ありがとう」で去るための円満退職術

内定を承諾し、入社日が決まったら、いよいよ現在の職場に退職の意思を伝えるフェーズに入ります。

私は辞めて数年経った今でも、前職の上司や先輩・後輩と年に数回ご飯に行くほど仲が良いです。「辞めるからあとはもう知らない!」では社会人として、あまりに幼稚ではないですか。

ここでは、円満退職の秘訣をお伝えします。

切り出すタイミングと伝え方、その完璧なシナリオ

退職交渉で最も重要なのは、「周到な準備」です。感情的に「辞めます!」と叫ぶあなたであって欲しくない。スマートに、そして誠実に進めるためのシナリオを描きましょう。

【タイミング】
法律上は2週間前で良いとされていますが、社会人としてのマナーや引き継ぎを考慮すると、退職希望日の1.5ヶ月〜3ヶ月前に伝えるのがベストです。また、繁忙期の真っ只中に伝えるのは避けましょう。

【伝える相手と場所】
最初に伝える相手は、必ず直属の上司です。同僚に先に話すのは、上司の顔に泥を塗る行為であり、絶対にNG。上司に「〇〇の件で、少しご相談したいことがあるのですが、15分ほどお時間をいただけますでしょうか」とアポイントを取り、会議室など、1対1で落ち着いて話せる場所をセッティングします。

【伝え方のシナリオ(3ステップ)
①感謝: 「〇〇さん、お時間いただきありがとうございます。入社以来、未熟な私をここまでご指導いただき、本当に感謝しております。」
②退職の意思: 「大変申し上げにくいのですが、一身上の都合により、退職させていただきたく、ご相談に参りました。」(この時点では、転職先や具体的な理由は言わないのが鉄則。「一身上の都合」で十分です)
③退職希望日: 「勝手なお願いで恐縮ですが、〇月〇日をもって退職させていただけますでしょうか。引き継ぎに関しましては、皆様にご迷惑がかからないよう、責任を持って最後まで務めさせていただきます。」

この3ステップを、「感謝の気持ち」と「揺るがない決意」を込めて、冷静に、誠実に伝えます。

必ず訪れる「引き止め」という名の試練

誠実に退職の意思を伝えても、多くの場合、「引き止め」に合います。これは、あなたが職場に必要な人材であることの証でもありますが、ここで情に流されてはいけません。

「給料を上げるから」
「大変ありがたいお話ですが、給与面が理由ではないため、私の決意は変わりません。」

「担当を変える、部署を異動させる」
「ご配慮いただき感謝いたします。しかし、会社の方針ではなく、私自身のキャリアプランを考えた上での決断です。」

「今辞められたら困る!無責任だ!」(感情論)
「ご迷惑をおかけすることは重々承知しており、大変申し訳なく思っております。だからこそ、残された期間で全力で引き継ぎを行い、少しでもご迷惑を軽くできるよう努めさせていただきます。」

一度「辞める」と決めたら、その決意を覆してはいけません。仮にその場で残留したとしても、また同じように転職したくなる未来が待っています。

勤務税理士むた

とはいえ、もし「自分の転職軸」が本当に改善されるのであれば、残るという選択肢もあり得るかもしれませんね。確率は低いと思いますが。

前の事務所と良好な関係を続ける、たった一つの秘訣は「引継ぎ」

円満退職を達成し、退職後も前の事務所の人たちと良い関係を続けるための秘訣。それは、たった一つです。

「後任者が誰であっても、全く困らないレベルの完璧な引き継ぎ」を行うことです。

引き継ぎ資料の作成: 担当クライアントごとに、基本情報、決算月、特殊な処理、担当者との関係性、注意点などをまとめた「引き継ぎマニュアル」を作成する。
後任者との同行: 可能であれば、後任者と一緒にクライアント先へ挨拶に伺い、スムーズなバトンタッチをサポートする。
残務処理の徹底: 自分が担当していた業務は、全て終わらせてから去る。

最終出社日には、お世話になった方々全員に、感謝の気持ちを込めて挨拶回りをするのを忘れずに。

こうした誠実な態度は、必ず相手に伝わります。そのおかげで、私は今でも前の職場の先輩や同僚と定期的に飲みに行き、「最近どう?」「あのクライアント、今こうなってるよ」といった情報交換をしています。人の繋がりは、一生の財産です。

【番外編】転職前の「自由時間」のススメ

退職交渉の際に、残った有給休暇は全て消化できるよう、しっかりと交渉しましょう。

その上で、おすすめしたいのが「プラスαの休み期間」の確保です。

社会人になると長期休暇を取れるタイミングはありません。いろいろやりたい事があっても、全て夢物語と諦めていませんか?

それなら人生の転換ポイントである転職のタイミングで、長期休暇も取ってしまいましょう!転職は人生の中でも頻繁にない出来事です。せっかくなら、ここで長期休暇を楽しんではいかがでしょうか。

私も、退職後有給の他に「1ヶ月間空白期間」が取れるように入社日を決めました。2週間ほど国内旅行を巡り、引っ越しをすすめ、とてもリフレッシュした気持ちで入社日を迎えました。

もちろん、空白期間は給料は出ないので、そんな余裕はないという方もいると思います。
ただ、転職は長期休暇を取れる絶好のタイミングなので、ぜひ検討してみてください。ワクワクしますよ。

【まとめ】「辞めたい」は、あなたの人生を再起動するスイッチ

ここまで、お付き合いいただきありがとうございました。

転職を終えて、ホワイトな環境で働く今、私が心から思うこと。それは、「あの時、勇気を出して一歩踏み出して、本当に良かった」ということです。

今の会計事務所を「辞めたい」という感情は、決してネガティブなものではありません。 それは、「今のままではいけない」という、あなたからのサインであり、あなたの人生をより良い方向へ『再起動』するための、最高のスイッチかもしれません。

あなたのキャリアのハンドルを握っているのは、会社の偉い人でも、厳しい上司でもありません。他の誰でもない、あなた自身です。

今の環境に少しでも疑問や息苦しさを感じているのなら、それはあなたの人生が、次のステージへ進むべき時が来たと告げているサインなのかもしれません。

この記事を読み終えた今、あなたがすべきことは一つです。まずは転職エージェントに登録して、キャリア相談から自分の市場価値を知り、世の中にどんな求人があるのかを見る。それだけでも、見える景色がきっと変わるはずです。

あなたの挑戦を、心から応援しています。

最後に…

私が実際に使ってみて「これはオススメできる!」と思ったタイプ別の転職エージェント3社を紹介した記事貼っておきます。(※すべて無料)

ホワイト事務所の転職には、ホワイト求人に特化したミツプロがおすすめですが、他の3社も比較してみると面白いですよ。

👇 結論はコレ

※登録も利用も全て無料
①60分間の丁寧な無料キャリアカウン面談を受けたい→MS-Japan
②未経験含むたくさんの求人をサクッと確認したい→ヒュープロ
③離職率3%のホワイト税理士事務所の求人を見たい→ミツプロ

目次